日本時間で2019年12月2日の朝、実家の犬が亡くなりました。
17歳と4ヶ月、大往生でした。
記事書こうかなって悩みましたが、少しずつ、悲しみが消えつつある今、忘れないうちに思い出を書こうと思って、書きます。

アメリカに来るとき、半分は覚悟していましたが、あまりにも突然の出来事で衝撃を受けて、大号泣でした。
2週間前に、膵炎になり、一時は回復して、すごく元気になったそうです。
まだまだ長生きしそうだね。っとオムツを買いだめたばかり。
いきなり体調が悪くなり、また入院しました。
そして2日後、朝の8時に病院から危篤の知らせを受けて、父がすぐに駆けつけたそうですが、間に合いませんでした。
まだ温かかったそうで、一応、獣医が死ぬところを見届けたそうですが、それも本当かどうか。
本当は、1匹で静かに亡くなっているところを発見したんじゃないかな、と思っています。

空気を読む犬でした。
不穏な空気が漂うと、場を和まそうとしたり、構ってくれないとわざと目の前でおしっこしたり、思い出は多すぎて大号泣でした。
最後に何を思って亡くなったのか、迷惑をかけたく亡くて一人静かに亡くなったのか、それとも寂しい、誰もいない、と思いながら亡くなったのか、どちらかはわかりません。

知らせを聞いたとき、初めは信じられませんでした。すぐに母とビデオ電話で連絡をとりましたが、亡くなった愛犬を見て、衝撃と、会いに行けない悔しさが大きかったです。
アメリカ時間では知らせを受けたのが夜で、涙が止まらず、寝れませんでした。
朝になってしまいましたが、幸い、ペンシルベニアは雪で警報が出ていて、学校が閉鎖してました。
1日中、悲しくて、なんとかとりもとうと面白いアニメを見て見たりしましたが、ダメでした。
そしてその日のアメリカ時間の夜、日本時間のお昼に火葬があり、ビデオ電話で繋げて最後のお別れをしました。
会いには行けませんでしたが、火葬場までの道のり、火葬前の準備、火葬に入っていくところ、納骨、全て見届けました。火葬場に入っていくときは、家族で大号泣で、もう本当に会えないんだね、ありがとう、さようなら、と笑顔で伝えました。
骨になったちるの姿を見て、ようやく、ああ、本当に死んでしまったんだな、と実感しました。
それから2日経って、絶対に受け入れられない、これからどうしようという感情も少しずつ消えて、今は悲しみが思い出に変わろうとしています。


死んだ愛犬の魂が本当にどこかにあるのか、それともただの無なのか、
いつか天国で会えるのか、それとも別の犬同士の世界があるのか、それはわかりません。
そして、愛犬が最後に何を思っていたのかもわかりません。

ただ、1つだけ、愛犬が伝えてくれたことがあります。
それは、家族は離れちゃいけないということ。
アメリカを出る前、もしも愛犬が死んでしまったら、死ぬ時を見るよりは辛くないかもしれない、と思っていた自分がいたんです。
でも、いざ死んだことを聞いたとき、最後に抱きしめられない悲しさ、会いにいけない悲しさが強くて、こんな思いはもうしたくないと思いました。

ずっとアメリカにこのまま一生住みたいな、と思う自分もいたんです。
親と連絡を取るのが煩わしくて、親のLINEを無視することもありました。

でも今回の件で、ほとんど確実に私より先に死ぬであろう祖父母や両親の死を、ちゃんと見届けたいな、と思いました。辛くても、側にいたいな、と思いました。

これからは、もう少し頻繁に両親と連絡を取ろう、そして留学が終わったら日本に帰る方向で準備をしよう、と思いました。

家族仲良く、一緒にいろよ。って言うのは確実に元気だった時の愛犬の願いです。
そしてそのことを自分の死を持って教えてくれたと思っています。







最後に、愛犬との思い出

私が小学2年生の夏に我が家にやってきた雑種のヨークシャテリア。
小さい頃から、死や死後への意識が強くて、私より確実に先に死ぬ犬を飼うことを私は恐くて反対していました。

小学生-中学生にかけては、基本的に祖父母の家で飼っていました。
と言っても、両親が共働きだったので月の半分くらいは、犬ともども祖父母は我が家に来ていたので、ほとんど一緒に飼っているも同然でした。
「散歩」って言うと飛び跳ねるのが面白くて、もったいぶったりしていじめちゃったな(´;ω;`)
追いかけると逃げるのに、逃げると追いかけてくるんだよね。脱走の常習犯だったな。

私が高校生になって、祖父母が夏場の犬の面倒が難しくなり、夏は基本的に我が家で過ごすことが増えました。まだまだ元気で、散歩が面倒だったな。でもいつのまにか階段は登れなくなってたね。

大学生の時、祖父が脳卒中になり、祖母も一気に年老いて、いよいよ犬は飼えない、となって完全に我が家の犬としてやって来ました。走るのはだんだん遅くなってたね。でも散歩は大好きで、ショートカットしようとすると、怒ってたね。

私が社会人になったとき、いつの間にか走れなくなって、吠えなくなって、粗相も増えたね。耳も目も悪くなって、寝てる時間が増えたね。足も変形してうまく歩けなくなったから、部屋中にマットをひいたね。散歩もいつのまにか、行くところまで行って、途中から抱っこしてたなぁ。
いつの間にか甥っ子が生まれて、ハイハイを始めるといたずらされてたね。でも自分より弱い生き物だってわかってたね。

小さい頃から車に乗り慣れていたせいか、車は大好きで、西は広島まで、東は東京まで一緒に旅行したね。
最後の旅行は去年の夏、長野の避暑地だったね。リフトにも一緒に乗って、本当に頑張ってたくさん歩いてたね。SAのドッグランが大好きだったね。

好きな食べ物はリンゴ、でもドックフードだって残さない。

本当に一緒に成長してくれてありがとう。

大好きだよ。

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2019年12月2日 17歳4ヶ月